元となったむかしばなし 人魚姫
むかし、あるところに美しい声を持った人魚姫がいました。人間に憧れていた人魚姫はある日、溺れていた王子を助け、そのまま恋に落ちます。 しかし、王子は別の女性が自分を助けてくれたと勘ちがいし、その人と結婚の約束をしてしまいました。どうしても王子にもう一度会いたい人魚姫は、魔女に「人間にしてほしい」と頼みます。魔女は交換条件として人魚姫の美しい声を奪いました。 さらに魔女は「王子が別の女性と結婚すると海の泡になる呪い」もかけてしまいます。 王子に再会した人魚姫は真実を話そうとしますが、声が出ないので王子に伝わりません。そしてそのまま王子は別の女性と結婚してしまい、人魚姫は海の泡になって消えていくのでした。
元となったむかしばなし みにくいアヒルの子
あるアヒルの巣の中で赤ちゃんが産まれました。次々と卵からかえっていく雛のなかに、一羽だけ灰色のアヒルの子がいます。 灰色のアヒルの子は色が違うというだけできょうだいからいじめられていました。 灰色のアヒルの子は耐えられなくなり、いろんあところを転々としますが、どこに行ってもバカにされ仲間外れにされてしまいます。灰色のアヒルの子はじっと我慢して一人で過ごすことにしました。 冬の間も一人でじっとしているとやがて春が訪れました。ふと、灰色のアヒルの子が水面を見ると、そう、灰色のアヒルの子の正体は白鳥だったのです。灰色のアヒルの子はさっそく白鳥の仲間のもとに行き、幸せに暮らしました。